第138回芥川賞に決まった「文筆歌手」川上未映子さん
2008-01-21
シンガー・ソングライター。3枚のアルバムを出したが全く売れず、雑誌「ユリイカ」に「詩を載せてください。巻頭がいい」と売り込んだ。その場では相手にされなかったが、ブログに書いた文章が編集者の目に留まった。「文筆歌手」と称して05年からエッセーを発表。昨年、2作目の小説で早稲田大学 坪内逍遥大賞奨励賞を受けた。受賞作「乳と卵」には5千円札が何度か出てくる。樋口一葉の「たけくらべ」に着想を得た。性へのおびえをノ-トにつづる初潮前の娘と、豊胸手術を受けようとする母親。少女と大人の性意識を対置し、母娘の反発と和解を描いた。「服と違って体は脱げない。自分に最も近いものなのに、どんどん変化していって思い通りにならない、というのはどういうことなのか考えてみた。重要にも、くだらないことにも見える事が1番おもしろいと思う」そうである。
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