今晩は、京葉治療院です。最近始めて聞いたマゴットセラピーについてお話します。生活習慣病といえば糖尿病・高血圧・高脂血症、糖尿病といえば糖尿病性腎症・糖尿病性神経症・糖尿病性網膜症、そして糖尿病性壊疽が有名な合併症です。下肢の壊疽は抹消循環が悪くなり重症だと足の切断も余儀なくされます。怖いですね「切断」、そこで脚光を浴びてきているのがマゴットセラピー「ウジ」に
よって重症壊疽を治す治療法です。
本当に切断しなければならないような重症壊疽の患部が治るのか、マゴットセラピーとは医療用ウジ治療といい、腐っている組織をウジが溶かし、それを吸収するという難治性壊疽の治療法です。奇抜に感じられますが、歴史は古く古代マヤにさかのぼり、アメリカ南北戦争や第一次・二次世界大戦で負傷した兵士のウジのわいた傷口が命を救ったという報告があるようです。欧米では早くから治療に取り入れられ、イギリスでは保険が利くそうですが、日本ではウジ虫のイメージも悪いし、抗生物質大国ですから見向きもされなかったようですが、80年代以降抗生物質の乱用により薬剤耐性菌が出現し、新たな治療法が模索され、その中でマゴットセラピーが脚光を浴びるようになったようです。日本で使うマゴットセラピーのウジはヒロズキンバエを使い、無菌状態で孵化させ、生後2~3日のマゴットを患部に置き、特殊なストッキングでマゴットを閉じ込めて、2~3ごとに取替え、これを1~6回繰り返します。患部に置いたマゴットが卵を産んだり体内に潜り込んだりしないか心配ですが、使うのは幼虫なので成虫のように卵を産むことはないし、成虫になることはないそうです。マゴットの出す分泌液は、壊疽組織を溶かすだけでなく、抗生物質の効かない薬剤耐性菌の殺菌や、健全な組織を再生する作用もあるようですが、デメリットとして、痛みと熱が出るときがあるようです。日本では2004年に初めて治療が行われ、成功例は88%が報告されています。6人に1人が糖尿病予備軍の昨今、注目されている治療法です。
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